◆音楽理論は必要なのか
私的結論から言うと"天才以外は勉強したほうが良い"です。
一人で音楽する分には必要ないかもしれませんが、誰かと音楽をする、教わる、作品を誰かに聞いてもらう、ということも含めて"音楽を通じて人と関わる"時には知っておいたほうが得だと思います。
◆音楽理論は音楽の共通言語
例えば、キー、スケール、コードも音楽理論のひとつと言えますが、誰かとセッションするとき、「キーはCで、コードはDm-G-C-Cの循環で弾いていこう」と打ち合わせしたとします。
打ち合わせの内容が分からなければセッションに参加できません。これも音楽理論がわかったほうが良い理由の一つだと思います。
または、音楽を誰かに習おうとする時、ほとんどの場合先生は音楽用語を使うと思います。音楽用語を理解できなければ音楽教わることができません。教われないということは、自分の音楽が上達しなくなるということです。
ただし、天才は一人で解決できると思いますので必要ないかもしれませんね。
または、基礎的な音楽理論、スケールやコードはルールブックと言えるかもしれません。野球、サッカーなどはルールがわかってないと競技できませんよね?
世の中にあるほとんどの楽曲はそのルールに沿って作品が作られています。自分ひとりだけで作品を作り、誰とも関わらず、できた作品を誰にも見せないというなら話は別ですが、世の中に作品を発表して評価を受けたいと思うなら、その世の中で一般的に広く採用されているルールに乗っかるべきです。
とはいえ、音楽は自由なのでルールに絶対従わなければならないというわけでもないです。この一般的なルールに従わないで作られた作品などは「ぶっとんでる」とか「時代が追いついてない」等の評価を受けるわけですが…あえてそういう先進的な作品を作るのも面白いと思います。音楽は自由です。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
一般的ではないルールと言えば例えば、微分音スケールとか、無調音楽とか。
一般大衆に馴染みのない音使いをした音楽作品のこと。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
◆音楽理論は裏技大全集
音楽理論は過去の天才達が思いついた音楽のいろんな大技小技を、後の秀才達が凡人でもわかるように整理したものです。
例えば、コード理論は一つのメロディに対して和音を一気に追加できるという超便利な機能です。これは音楽文化が発展していくなかで過去の超えらい人たちが和音の仕組みを凡人でもわかるようにまとめてくれたものです。もちろんコードなんて知らなくても楽曲は作れますが、メロディに対して和音その1、和音その2、和音その3…と一音ずつつけていくハメになります。コードの知識を得ることで機能的に楽ちんに和音がぽんぽんつけられるのです。超便利!
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
もしもコードという概念がないとこうなります。
これから作曲やってみたい人へ
— あかり🍊Studio蜜柑/作曲/編曲/mix/動画/AIイラスト (@akaringo0523) 2024年3月1日
音楽理論?覚えなくていいです
コード理論?やんなくていいです
全全半全全全半?やったことないです←
まずは白い鍵盤だけつかって
・メロディを一つ
・ハーモニーを一つ
これだけで曲を作ってみてください。話はそれからです((Q(・ᴗ・Q)シャカシャカ pic.twitter.com/ohP8bBdhaa
こうやって一音ずつ和音をつけてもまっっっったく問題ないわけです。ゴールは同じところへたどり着くと思います。ただ、3ついっぺんに和音がつけれたら楽だよね!っていうただそれだけの話。
コードはつまり和音をつける裏技なのです。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
◆音楽理論は重要なのか
音楽理論は必要かと聞かれたら必要ですと答えますが、重要かと聞かれたらちょっと考えてしまいます。
楽曲を作る時に、どういう作風にしようか、どういう表現にしようかというのはその人のセンス、感性を元に表現するものだと思います。0から1を作るスタートはやはり感性だと思います。しかし、思い通りの作品を作るために必要な技術が音楽理論だったり、たくさん音楽を聞いた経験だったりするのかなぁ…と思っています。
例えば、文化的な側面からの言語学では「言葉の数だけ感情ある」等と言われたりします。その言葉を理解できないと感情も理解できないという言語と感情の結びつきがあります。
私は音楽にもこういうものがあると思っていて、音楽的にたくさんの和声、コード進行、メロディ、フレーズなどをたくさん知っている方が音楽的に情緒豊かに表現できると思うのです。知らないメロディ、知らない音楽ジャンルは作れないし、知らない楽器は演奏できません。
理論的なことも含めて、音楽のことをたくさん知っていればそれだけ表現力があがると思います。ただし、"楽曲を作りたい"という心の芯の部分はやはり感性からスタートするものだと思うので、理論だけでは楽曲は作れないとも思います。
◆おわり
結局のところ、音楽理論はとても便利な道具であって、使う人間次第なのかな~と思ってきました。道具だけでは音楽は作れませんからね。作りたいって気持ちが大事。
音楽理論っていうと理論かぁ~...ってなるけど、音楽裏技集って言ったらどう?読みたくならない?
おわり。
さて、裏技集覚えてこよーっと!!