◆ズバリ!歌ってみたmixのコツってあるの?
あります。
歌ってみたmixの依頼を受け続けて1000曲に届きそうなくらいやってきた経験から、こうすればだいたいうまくいくっていうコツを大暴露します。
かなり雑に紹介します。
今回紹介するのは私のやり方ではなく、雑に簡単にいい感じにまとめる方法です。(私はもっと丁寧にきっちりやっています笑)
雑にいい感じにまとめるとは逆に言えば基本部分だよ~ということです←
ある程度の大まかな、ここさえおさえればなんとか…という指標として受け取ってもらえたらと思います。
やり方を聞いたからと言って、エフェクトの使い方やチートプラグイン、判断する耳が育っていないと微妙な調整はできませんので、そのあたりもお忘れなく。
では、行ってみましょう!!
◆エディット8割mix2割
録音8割、mix2割なんて言葉聞いたことありますでしょうか?その作品の良し悪しは録音の時点で8割は決まってしまう、mixで調整できることなんて2割くらいしかないという意味です。
歌ってみたmixの場合はボーカルエディットが8割、mixは2割です。ボーカルエディットさえできていたらそのmixは80点とれます。つまりそういうことです。
まずはしっかりボーカルエディットしていきましょう。
残りの2割はOZONE先生にお任せしちゃいましょう←
◆ノイズはきっちりとる
私も初心者の頃ちょくちょくノイズを見逃すことがありました。ゲートエフェクトだけでは取り切れないノイズもあります。
ボーカルトラックで歌い始めるまでの空白部分、歌い終わった後の空白部分でホワイトノイズのカット忘れ等わりと目立ちます。間奏部分のカットも忘れずに。
ノイズはきっちり取っていきましょう。それだけで丁寧な作業していると思ってもらえます。
逆に言えばノイズが残ってるような仕事は0点です…
ノイズ除去はRXのAdvancedはいらないけど、Standardは欲しいです。
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RXはこちら
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◆歌心がないとエディットはできない?
歌を綺麗にエディットするのに、どうしたら綺麗になるのかわかってないとできませんよね?ピッチの線に合わせるだけ、タイミングの線に合わせるだけなら50点です。誰でもできます。
その先のもっとクオリティが高いエディットをするには歌手がどういう気持で歌っているのか知る必要があります。これができないと永遠にエディットはうまくなりません。
ボーカルエディットがうまくなりたいなら、是非ボイトレにいって自分も歌ってみてください。今まで見えてこなかったものが見えてきます。
歌ってみたmixがうまくなりたいなら、是非自分も歌ってみてください。
◆ボーカルと混ぜる前にカラオケにひと工夫
最近はトンデモ音源はわりとなくなってきましたが、わりと過去のボカロ曲ではびっくりするようなバランスになっているカラオケ音源もけっこうあります。2mixを整えるのはマスタリングエンジニア級の技術が必要ですが、ここでちょっとした裏技。
カラオケ音源のみにOZONEを使ってマスタリングをしてみてください。
高音バシバシ、低音ペケペケなカラオケ音源もこれでひとまず整います。その後、ボーカルを乗せて、もう一度OZONEでマスタリングします。これでかなり整えられます。
2mixを整えるのはマスタリングエンジニア級の技術が必要です。無理せずOZONE先生に頼りましょう。
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OZONE先生はこちら
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◆ステレオ幅に気をつけて
カラオケ音源のステレオ幅が広がりすぎていると、ボーカルが引っ込んで聞こえます。
カラオケ音源のステレオ幅が広がりすぎていると、ボーカルが引っ込んで聞こえます。
依頼されるほとんどの曲でステレオ幅を狭めるということをしています。ほとんどカラオケ音源でステレオ幅を広げすぎているのです。
さっきの工程でOZONE先生がステレオ幅もある程度整えてくれてますが、ステレオ幅を注意深く聞いてみてください。大抵の場合ステレオ幅を狭めるとボーカルが前に出て、しっかり聞こえてくることが多いです。
◆ボーカルを聞かせるEQ
ボーカルが埋もれないようにするために必要なのは基音(300~500Hz帯)、第二倍音(1kHz帯)と、ハイミッド(2~5kHz)の3箇所です。カラオケ音源に対してこの三箇所を注意深く聞いて適宜カットすると、ボーカルがカラオケに埋もれず上手に聞こえてきます。
ボーカルをブーストするのではなくカラオケ音源をカットします。
ボーカルをブーストすると聞きづらいキンキンな音になります。カラオケ音源のほうをカット。
ボーカルの音声をサイドチェインしてオケ音源をカットするという方法もありますが、それもかなり有効です。やりすぎるとカラオケ音源がポンピングして踊りだすので程々に笑
◆ボーカルにサチュレーションをかけて
ボーカルにはTUBEタイプのサチュレーションをかけてあげてください。
ボーカルでかいと言われてるmixのほとんどがボーカルにサチュレーションをかけずに混ぜているためボーカルが弱々しいです。そのまま強引にボーカルを聞かせようとするので結果ボーカルを大きくしないといけなくなり、ボーカルでかい、しかも浮いてる状態になります。
ボーカルにサチュレーションを上手にかけて強くすることでカラオケに負けないボーカルになります。サチュレーションを上手に使いましょう。
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サチュレーションについてはこっちを見てね
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◆チートプラグインをふんだんに使っていく
結局なんだかんだ言って一番良かったのはINTENSITYでした。
宅録ボーカルは録音がへたっぴなので明瞭度が低いことが多々あります。というかほとんどそうです。対して、最近のボカロ曲はほぼ打ち込みで作っているため音像がとても近いです。音像が近いカラオケに対して、音像が遠いボーカル音源ではまったく釣り合いがとれません。結果ボーカルが遠く浮いて聞こえます。INTENSITYを宅録ボーカルに使うとカラオケに負けないボーカル明瞭度、近い音像が作れます。
さらに、マスタリング最終段でもINTENSITYを使って微調整していきます。めちゃくちゃチートします。
はっきり言って宅録ボーカルはチートしないとやってられません。
それだけ録音は重要だということです。
宅録ボーカルはどんなに上手にやっても、どうしてもしょうがないです。チートツールでなんとかします笑
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INTENSITYはこれ
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◆おわり
いろいろ書いてみたけどさ、ぶっちゃけmix師なんて人気商売だから、ボーカル浮いてる~とか、ボーカルでかいね~なんて誰も気にしてない。ボーカルエディットさえできてたら文句言われないよ。
私はもっと丁寧にやってるけどね。
おわり。