あかりの作曲・mix日記

作曲・mix、制作中に気づいた大切なコト。制作裏話。

音楽に勝ち負けはあるのか。

◆どっちだと思いますか?

 音楽に勝ち負けはあるのか。

音楽をやってる人なら一度は耳にして、考えたことがある問題だと思います。私も音楽ー作曲を始めてからこの言葉を聞いて、どうなんだろうとずっと考えていました。

 

音楽に勝ち負けはあるのか。

 

私は、音楽には勝ち負けはあると思います。

 

おや、意外ですか?

 

正確には「音楽の勝ち負けが生まれる状況」が存在するという意味ですが。

 

みなさんはどう思いますか?

 

◆そもそも勝ち負けって?

音楽は本来的には勝ち負けなんて無いと思っています。音楽に勝ち負けっていうと、いぶかしく思う方もいると思います。なので、この記事については、「勝ち負け」は「嬉しく思うこと・くやしく思うこと」って読み替えてもらっても良いです。

 

それと、ただの音楽についての新参者の意見なので、「そういう考え方もあるんだ~」ぐらいで思っておいてもらえると嬉しいです。と、最初に逃げ道を作っておきます。

 

◆コンテストは何のため?

 さて、音楽といえば、コンテストですね。(違

有名なアイドルさんの曲はコンペを開催してますし、歌のコンテスト、合唱コンクール、ピアノコンクール、ヴァイオリンコンクールたくさんあります。

 

コンテストorコンクールは何のために行われるのでしょうか?

 

何のためにエントリーしますか?

 

それはズバリ、音楽で「食べていく為」だと思っています。有名なコンクールで優勝すれば、支援してくれる人(スポンサー)がつくし、何か売り込む時に看板になります。

 

また、演奏の仕事があったとして、同じ出演料ならで受賞歴がある人、ない人どっちを選ぶか。もちろん受賞歴がある人を選びます。(その他、容姿や、コネも影響すると思います。)

 

音楽で食べていこうとするなら、看板はたくさんあったほうが良いですよね。コンクールで賞を取れなければ、それだけ依頼は減るでしょう。音楽で食べていく道は細く閉ざされてしまうかも知れません。

 

音楽で食べていこうとするなら、コンクールで賞を取れない事は負けなのです…

 

音楽に勝ち負けなんて無いなんて綺麗事はやめましょうよ。負けは負けです。

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コンペとは

開催者が高額の賞金と名誉をエサに、複数の作曲家、クリエイターに作品を作らせてその中から好みの一曲を選ぶという方法。

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 ◆学校の合唱コンクールは勝ち負けなのか

教育機関で行われる合唱コンクールなどは勝ち負けはあるのでしょうか?

私はこれも勝ち負けはあると思います。綺麗事はやめましょうよ。その2。順位付けしてるじゃないですか。一位は勝ち。最下位は負け。わかりやすいですね。

 

でも、ちょっと不思議に思うのですが、教育機関で行われる合唱コンクールは、いったい何を競っているのでしょうか?何と戦っているのですかね?

 

私にはわかりません。でも順位はつけられます。

 

より深く、作曲者の意図を表現できたら勝ちでしょうか?でもその場合、作曲者のみ正当な評価を下せるということになりますよね?

 

指導力や学校の看板かけてるのでしょうか。確かに、私立学校なら優秀な成績を収めれば入学希望者が増えるし、収入は増えそうですね。

 

合唱コンクールを通してクラスが一体になる事こそに意味がある」なら、順位付けなどする必要は無いと思います。言ってる事やってる事、矛盾していますよね?

 

学校の音楽の授業では何て教わったかな?「音楽には優劣はない」って教わったかな?もうわすれてしまいました。

 

 ◆良い曲・良くない曲

 「音楽に優劣はない」と同時に「 結局は好みだよね」ってよく言われます。よね。

私は「 結局は好みだよね」って言える最低限の水準というのがあると思っています。それに達してない状態で「 結局は好みだよね」なんて言ってても、負け惜しみにしか聞こえません。

一度でも賞なりとったことがある人が「 結局は好みだよね」って言ったらかっこいいですが、一度も賞をとったことがない人が「 結局は好みだよね」って言っても…と思います。

 

これは自分にも言い聞かせたい事です。「結局は好みだよね」を言い訳にしたくはないです。

 

でも、子供が歌うには難解な曲は無理だし、オーケストラで演奏するならそれなりに壮大な曲のほうが向いていると思います。音楽には、年代や状況に応じた適切な「好み」があることは確かだと思います。

 

◆何が勝ちで何が負けなのか

 ・お金はもらえるけど自由に曲が作れない。 

 ・自由に曲は作れるけど、お金が入ってこない。

 

さて、どっちが音楽家として幸せなのでしょう。趣味としてならお金は入ってこなくても構いませんが、「自分の作った曲に対価がつく」のはやっぱり嬉しい。私も自分の曲が初めて売れた時はとても嬉しかったです。でも、売るためには買い手の理想に近づけなくてはならない。それは自分の作りたい曲では無いことのほうが多いです。

 

最近、コンペで当選(当選≒勝ち)したBGMは「え~!それはいくらなんでも海苔すぎない?」って感じで、なかばヤケになって音圧あげたら採用されました。笑(その後リテイクで多少直しましたが…)

自分では絶対こんな爆音にしないです。これは私の曲ではない。(いや、自分の曲でしょ!)でも、そのほうが売れました。複雑な気持ちです…笑

 

 

◆結局○○じゃん

はい、もうおわかりですよね。結局金じゃん。ってことです。

お金が絡むと競争が生まれて勝ち負けが生まれるのです。

 

テレビ番組とかで例えば音楽の優劣を競う内容があったとします。あーゆうのは、視聴率(お金)が絡んでるので優劣をつける事をエンターテイメントにしているのです。(明らかにヤラセの順位付けとかありましたね。)

 

本来の音楽の楽しみ方とは違う気がしますが、ほら、お金が絡んでるでしょ?

   

◆音楽家が目指すのは?

楽家が目指すのは「より多くの人に自分の音楽を届けたい。」だと思います。

たくさん人に聞いてもらった人が勝ちです。売れてる曲は紛れもなく勝ちだと言っていい。

 

でも、より多くの人に届かなくても、その人の人生を変えてしまう程の感動を届けられたら、それも勝ちだと思います。私はこういう音楽に何度も出会って、今音楽をしています。私の人生はその一曲(二曲かな?)に変えられたと言っていい。win-winです。

 

でもでも、最終的に音楽で楽しめたら、最後は結局勝ちだと思います。音楽してると、くやしい思いもすることあると思います。私も、もちろんあります。くるしい時のほうが多いです。でも、なんだかんだ続けていけるのは"楽しいから"なんだと思います。

 

いろんな勝ち負けも含めて、音楽を楽しんで続けていけたら良いですね。続けて行けることが何より大事だと思います。そして、音楽を作る事、聞く事が出来る"環境"があるのはとても幸せな事なのです。と思いつつ。おわり。 

 

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