◆ピッチって何?音程って何?
mixをする時に"ピッチ修正"等で聞くことがあると思います。または、歌っていて「あっ私音程変だ。」とかよく使うと思います。
"ピッチ"、"音程"とはいったい何のことでしょう。
◆ピッチと音程 の違い
"ピッチ"と"音程"は似ていますが、別のことを言っています。
・ピッチ
なんのこっちゃ。
つまり「ド~」って鳴らした時に、「ド~」よりも、音がちょっとずれてるか、ぴったりかどうかってことです。ひとつの音に対してぴったりかどうかを言っています。
・音程
例えば、「ド」「ソ」って鳴らした時、2つの音がどのくらい離れているかということを言ってます。音程を表現するには必ず音がふたつ必要です。ここがポイント。
◆ピッチを修正するとは
つまりこういうことです。
赤いほうが修正前、黄色い方が修正後です。(画像はボーカルシフター)
ピッチ修正とは、微妙にズレてしまったピッチを合わせて行きます。
音符の数だけ修正項目があるわけですから、ピッチ修正がどれだけ大変な作業か想像できますでしょうか?
軽々しく「ピッチ修正もやっといて!」なんていう方に対して、mix師さんがおこおこするのも無理はないと思います。歌い直したほうがいい場合も多々あります。
ボーカルエディットをしない歌い手さんにも、どういう作業なのかぐらいは、ぜひ知っておいて欲しいです。
本当に大変なんですよ~☆
ちなみに、ピッチ調整、ピッチ補正、ピッチ修正、なんていろいろ言ってますが、何か違いがあるわけではないです。一緒です。
ちょっとだけ直すのを補正、大きく直すのを修正、とか言い方で変えてる方もいるようですが、まぁ一緒です。笑
◆ハモリは3度・5度
音程の表現で、2つの音がどれくらい開いているかは「○度」という言い方をします。
1度、2度、3度…7度、8度はオクターブです。
ピアノの白い鍵盤で言うとこんな感じです。
「ドミソ~♪」って弾くと、1度、3度、5度の音程を弾いたことになります。
ハモリは3度、5度で作るとか聞いたことないでしょうか?
「ド」に対して「ミ」は3度ハモリ、「ソ」は5度ハモリということですね。
8度でオクターブ、一周回って「レ」は9度です。
コードネームの「Cadd9(しーあどないん)」は「C(ドミソ)」に9番目の「レ」を足したよ(add)ってことですね。
コードを覚える時に、この数字はとても重要になってきます。覚えておくと良きよきです。
一周回って8度、もう一周して13度ぐらいまでで、コードネームによく使われる数字は出揃うので、そこから先はあまり目にしません。(17thとかあったかも?)
ちなみにコードネームで「C13(しーさーてぃーん)」というと、1度の「ド」から順番に「ドミソシbレファラ(シだけ♭してね)」を弾くことになるので、白いとこほぼ全部ですね。笑
(鍵盤がある方は「C13」→「F」で弾いてみてください。楽しいです♪)
ということで、今回はピッチと音程の話でした。
歌い手さん、mix師さんとやり取りしていく中で、用語をしっかり確認しておくと話が進めやすいので良いですね。
用語集はこちらにもあります。
他の用語についても、また、少しずつ噛み砕いてシェアしていきたいと思います。