◆mixってどこで見分けるの?
歌い手さんにとって、mixを誰に頼むのか、悩ましいところであると思います。
「自分の耳で聞いて考えなさい」なんて、よく言われていますが、微妙な音の違いなんで普段意識したことなんてないし、意外と音の判別は難しいと思います。
さらに、スマホのスピーカーや、イヤホンで聞いてても、再生機器によっては、違いがあまりわからなかったり。
そんなこんなでちょっと聞き分けは難しいですが、今回は、mixされた音源について、ある程度判別の目安にする項目を紹介したいと思います。
◆歌ってみたmixの判別ポイント!
・ボーカルが馴染んでいるか
ボーカルとカラオケの質感が違いすぎたりすると、ちぐはぐに聞こえたりします。
スマホ録音だと、質感を揃えるのもちょっと難しかったりしますが。
・耳にキンキンする音、突然大きな音がないか
特に高音のほうで耳にキンキンする音が混ざってたりします。ごくたまにですが、ノイズも見落としてる事があります。
前に、動画のエンコを頼まれた時、偶然ノイズを見つけた事があり、直せないか聞かれましたが、マスタリング後だったので無理でした。
依頼したmix師さんに聞いて見るように伝えると、mix師さんの方でデータを消したと言われたらしく、その方はノイズ混じりのまま公開することになりました。なむ~。
・ステレオ感、左右に綺麗に広がって聞こえるか
真ん中に音が集まっているのをダンゴになってるとか言ったりします。(業界用語?)
打ち込み音源等でたまにモノラル+残響だけの、なんちゃってステレオがあったりしますが、うまくmixできません。あしからず。
・ハモリが不協和音になってないか
ハモリ生成の時、上下に3度ずらしただけだと、不協和音になってることがあります。
・ピッチ修正したところがケロってないか
ピッチは気になりますよね。
音程が合っているケロケロか、ずれてるけど自然なほうが良いのか、mix師さんと相談してみましょう。
mix師さんによっても、直す派、直さない派が分かれるところでもあります。
ちなみに私は直さない派です。ロハスmixです笑
・タイミング修正したことで違和感が出てないか
もともと、歌い手さんもタイミングを合わせようとして歌っているわけで、一箇所タイミングを変えたことにより、流れが不自然になることもあります。違和感を感じたら伝えてみましょう。
・リバーブ(エコー)が効きすぎてないか
同じ音源をずっと聞いているとだんだん耳がマヒしてきます。mix師さんでリバーブを多めにしてしまう方もけっこういるようです。私もよく指摘されます。もうちょっとリバーブ少なめで!と伝えてみましょう。
・ボーカルが奥まってないか、ボワついてないか
ボーカルがオケに埋もれてないか。低音がぼわぼわしていないか。大音量で聞くとボーカルが小さく聞こえるという人間の耳の特性があります。聞き慣れたイヤホンで、適正音量→小さい音量で確かめるのがコツです。
・歌詞が全部綺麗に聞こえるか
歌を聞いていて、言葉が聞き取りにくかったり、一箇所だけ埋もれてるとか違和感がないかどうか。
・オケとボーカルのバランス、ハモリのバランス
特にハモリについて、大きすぎてないかどうか。左右に綺麗に広がっているかどうか。ハモリのバランスも好みがあるので、mix師さんに伝えてみましょう。
・好みの音圧になっているか
ニコニコで公開するには爆音のほうが有利らしいです。YOUTUBEは自動で音量が調整されるので、程々のほうが良いかも。
ちなみに音圧戦争はまだ続いているようです。
2020年1月からニコニコでもラウドネスノーマライゼーション(音量適正化)が開始されるそうです。歌ってみたも適正音量で作りましょう~!
・音圧上げすぎで音が歪んでしまってないか
特にニコニコ派の方は音圧には注意。上げすぎて歪んでしまっていては、元も子もないですね。
2020年1月からニコニコでも(ry
◆しかし、結局は…
それでも悩んでしまう~なんていう方は、気が合いそうとか、優しそうとかそういうので選んでしまっても良いと思います。
社会に出た方はわかると思いますが、結局「気に入らない人と仕事をしても面白くない」のです。趣味ならなおさらです。
好きな人のミスって、なんだか許してしまったりしませんか?つまりそういう事です。
公開した時の反応とか、評価とかを気にするのはもちろんわかりますが、気にするあまりmixにクオリティを求めすぎると、楽しいはずがつらく感じてきます。
(本気で目指してる方は、アマチュアmix師ではなく、プロのミキシングエンジニアに頼んだほうが良い場合もあります。)
せっかく楽しくやるんだから、気の合う人と楽しくやれたら一番ですよね!