◆YOUTUBEのラウドネスノーマライゼーションについて
ラウドネスノーマライゼーションについて、みなさんも既に耳にしていると思います。
ざっくりいうと、「動画( 楽曲)をアップロードした際、一定の基準で音量をそろえま~」ということです。
この一定の基準というのは、何を見て判断しているのでしょうか?
これは、動画全体を通しての平均の音量ではないのかと予想されています。
でしたら、楽曲と同じ長さの無音or他の何かがくっついていた場合、全体の平均音量として、小さくなるはずです。
結果、ラウドネスノーマライゼーションの影響を受けにくくなるのでは?という仮説が立ちました。
ということで、今回のテーマはこちら!
YOUTUBEにアップロードする楽曲について、楽曲が終わったあと、小さな音量の「何か」がくっついてたらどうなるの?
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ラウドネスノーマライゼーションを意識したマスタリング考察はこちら。
◆検証してみた
まず、以下の3つを準備してアップロードします。
1.楽曲フルコーラス+同じ長さの無音
2.楽曲フルコーラス+同じ長さのホワイトノイズ
3.楽曲フルコーラス+同じ長さの適当なドラム
アップロード後、動画再生中に右クリックして「統計詳細情報」から「Volume / Normalized」の値を見ます。
Volumeは再生してる現在の動画のボリュームで、Normalizedが原曲からの何%の音量になってるかです。Normalizedが100%に近ければ、ラウドネスノーマライゼーションの影響が少ない事になります。(爆音のままアップロードできてる事になる。)
使用する楽曲のラウドネス音量は-10LUFSくらいです。
では、実際に見てみましょう。
◆検証結果
検証結果はこうなりました。(2020/06/05時点)
1.楽曲フルコーラス+同じ長さの無音 100%/71%
2.楽曲フルコーラス+同じ長さのホワイトノイズ 100%/71%
3.楽曲フルコーラス+同じ長さの適当なドラム 100%/89%
1.と2.については、無音&ノイズ部分は「音がある何か」と判断されなかったようです。さすがGoogle先生ですね。
そして、3.に関して、見事にラウドネスノーマライゼーションの影響を少なくすることに成功してしまいました。爆音のままとは行かないですが、比較的音量下げられずに済みましたね。良いか悪いかは別として。
高音圧状態の1dbはかなり音量の差を感じるので、この18%の差は大きいと私は思います。
ちなみに事前情報として、1.2.は無理と言われていたので、予想通りの結果となりました。
◆おわり
音楽屋さんの中では「大きい音が迫力がある。良いと感じる。」というのが根強いらしく(実際その側面もある)ラウドネスノーマライゼーションを意識したマスタリングはどうすればいいか議論されているところですね。いまだに音圧戦争は続いているらしいです。
私自身は、楽曲をアップロードするサイトによってマスタリング変える~とかあまり考えたことはありません。
なぜなら、その楽曲が一番綺麗に聞こえる適切な音(量)があると思っているからです。
ストリーミングだろうと、CDだろうと「そ・れ」になってれば一番綺麗に聞こえるじゃん?と考えるからです。
え、けっしてめんどくさがりなわけじゃないですよ…笑
でも、これはただの音楽業界を知らない、物知らずの若輩者の戯言かもしれません。どうかお気になさらず。まだまだこれから勉強続けていけば、考えも変わるかも知れないので。
ということで、今回はよくわからない検証でした!おわり~!