◆音量一定にしま~!
現在では、動画配信サイトや、ストリーミングサービスにおいて、ラウドネス・ノーマライゼーションがなされていますよね。ニコ動でも始まったことで、歌ってみた界隈、mix師連中でも、「マスタリングの音圧は変えたほうがいいのか、変えないのか」という議論がありました。
ニコ動メインで活動している人達は、どうしたらいいのでしょうか?
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◆どうすればいいの?
基本的に。今まで通りでOK。
なぜ?
だって、今までそれで満足してたでしょ?
変える必要なんてないんです。手元の音量操作を動画サイト側で自動でやってくれている。それだけなのですから。
音圧戦争において、音圧の高さと商業的成功は関係ないと言われていました。でしたら、"どっちでもいい"し、"どっちも良い"という事になりますよね?
ノリにしたければ、したらいいんです。それが気に入っていたのだから。
ラウドネス・ノーマライゼーションで、一番嬉しい人達は、「音圧が高くないと評価されないのでは?」と思っていたクリエイターさん達です。「自分の考えを曲げてまで、音圧戦争に参加しなくていいんだよ~」と言われたので。(私もとても嬉しい。)
逆に、一番きびしい人は、「マキシマイザーで音圧ゴーン、音圧高ければ最高やん。良い音に聞こえるじゃーん!」と言って、マスタリングの整音をサボってた人達。なむ~。
◆ノリがいいのか、ギザギザカットポテチがいいのか。
さて、音圧についてぐぐっていたら興味深い記事を見つけました。ペタリ。
とても面白いので、ぜひ読んでみて欲しいです。
ざっくりまとめると「マキシマイザーでどんなに音圧を上げても、楽曲が元々持つ音圧は何も変わらない。変わるのはマキシマイザーを通した事による質感。」みたいなことを言っています。(間違っていたらご指摘ください。)
私も、この意見には賛成です。ノリでもギザギザでもどっちでもいいのです。良い音は良い。それが真実。
◆リミッターとシーリングについて
YOUTUBEやニコ動にアップロードするのに、-14~-15LUFS付近で音圧調整しようとするなら、ちょっと気をつけたほうがいいなと思うことがあります。
それが、何dbでシーリング(天井=これ以上音を出しません!)するか。です。
ozone先生にもついています。これです。
低音圧でマスタリングする時、このシーリング(ceiling)の値を適切に設定しようというお話。
◆リミッティングしてみた
極端な例ですが、こんな風に突発的なピークがある音源があるとします。2mixね。
これをいくつかのパターンでリミッティングしてみます。
◯-10LUFS シーリング0db
◯-14LUFS シーリング-4db
◯-14LUFS シーリング0db
はい、リミッティングしました。一番下の場合だけ、ピークが残ってしましましたね。
2つ目のやつは実はノーマライズすると、1つ目とほぼ同じになります。
突発的なピークは全体のLUFSの値にあまり影響しません。数値としては-14LUFSになっていますが、結果はリミッティングに失敗していますよね。
こんな感じでシーリングを適切に設定せず、リミッティングすると、思わぬ落とし穴にハマってしまいます。慣れないことはするものではない...コワイ
今回はかなり極端な例ですが、大なり小なり似たような事が起こっているかも知れません。
◆結果。どうすればいいの?
今まで通りの音圧調整で良いと思います。低音圧でマスタリングするならシーリングの値にも気をつけてみて。
ギザギザは残しておくほうが良いという意見はありますが、あまりギザギザしていると、トゲトゲに感じてしまうかも。音が歪まない程度には音圧をあげて、ある程度揃ってる方が聞きやすいと思います。
ちなみに私はいつも-10~-12LUFSくらいで音圧調整しています。これくらいにしておくと、低音もあまり犠牲にならず、トゲトゲも綺麗にリミッティング出来る気がします。(ボーカルが同じくらいに聞こえるようにしても、ロック系なら-10とかになるし、アコースティック系なら-12くらいになる。)
という感じでラウドネス・ノーマライゼーションについての考察でした。
参考までに!おわり~!