◆新しい時代のラウドネス・ウォー
これは海苔音源。アニソンとかでもよく見るやつ。(海苔波形)
これはウニ音源。最近のトレンド。(ウニ波形)
◆なんでウニ!?
ウニのようにトゲトゲした音源は数値的なラウドネス・LUFS検知を回避できます。
つまりLUFSの検知はこの赤く囲った部分を主に測定し、飛び出したトゲトゲの部分はLUFSにあまり影響を与えません。(ちょっとは影響があります。)
YOUTUBEに投稿したときも-14LUFSに合わされた場合、海苔とウニで比較するとウニのほうがトゲトゲの分だけ派手に大きく聞こえます。最近はホントにこういう音源が増えてきています。
一見派手で良いのですが、トゲトゲが耳に突き刺さって痛いです。
トゲトゲが耳に突き刺さって痛いです。音がダイレクトに鼓膜を突き刺して来ます。ホントに。
歌ってみたmixでもこういうオケ音源が来ることが多くなった気がします。ウニ系のオケ音源が来た時は、私はひとまずリミッターか、サチュレーターをつけて痛みを和らげます。
痛い音源でmixを続けることはできないので…
◆海苔とウニどっちがいいの!?
いやどっちもだめです!
ちょうどよくやって?
私はこれぐらいのダイナミクスがちょうどいいな~と思います。海苔過ぎず、ウニ過ぎず。ちょうどよくやって?笑
◆海苔とウニのLUFSを合わせてみる
海苔音源とウニ音源のLUFSを合わせるとこうなります。
かつて海苔だったもの。11.2LUFS
ウニ音源。11.4LUFS
ちょうどいいやつ。11.7LUFS
やはりLUFSをあわせた時、一番ダイナミクスが大きいのはウニ音源ですね。
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ダイナミクスとは
音が大きいところと小さいところ、どれくらいの差があるか。
差分の大きさ、広さのこと。
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◆人間の耳は弱いので…
人間の耳は大きな音が聞こえると、自動的に音を小さくする反応を起こすらしいです。自動耳コンプ等とか言われています。(ホント??笑)
こういうトゲトゲ音源が来た時も同じ状態になります。(実際ウニ音源を聞いていると耳が詰まったような感覚になってくる。)
自動耳コンプが作動すると、正確な音の把握ができなくなります。これが耳を休ませてマスタリングしようねと言っている理由のひとつです。
作曲してる人も派手で良いな~って思って聞いているうちに耳がマヒして来て、とんでもないウニを生み出してしまったのでしょうか…極悪ウニ…?
人間の耳で聞こえる範囲は小さい音~大きい音まで、0dBから140dBSPLほどと言われていますが、聞くことが可能な範囲と、心地よく聞こえる範囲は違います。
聞くことが可能な範囲と、心地よく聞こえる範囲は違います。
140dBSPLの音を人は聞くことができますが、聞いた瞬間音の衝撃波で耳に半永久的なダメージを負います。120dBSPLが飛行機のエンジン音くらいだそうです。大きければいいてものじゃないのです。
人のおしゃべりでもそうだよね。いきなり小さい声、いきなり大きい声で喋る人と会話できないよね?音楽も同じです。ある程度一定の音量でまとめるのが大事だと思う。
心地よく聞こえる範囲でダイナミクスを上手に使ってメリハリをつけていく。これが大事。
◆おわり
最近流行ってるウニ音源のお話でした。
大きな音を聞き続けると、耳に障害残るからホントに気をつけたほうがいいよ…音楽家さんは耳はホントにいたわってあげて。
おわり。