◆録音前にウォーミングアップしてる?
カラオケ等で歌ってる時、一曲目はなんか声がでないな~なんて思うことないでしょうか?そして、歌ってるうちにだんだん声が出るようになってくる…それは、歌声を出す事に関わる筋肉が温まって来て、自由に動くようになるからです。
歌い手の皆様で録音前にウォーミングアップしているという方どれくらいいるでしょうか?実はウォーミングアップするのとしないのでは、大きな差がでます。
アンケートしてみました。
歌い手の皆様で録音前に「ウォーミングアップをしている」という方どれくらいいるでしょうか?#歌い手さんMIX師さん絵師さん動画師さんPさんと繋がりたい
— あかり▷依頼△ (@akaringo0523) May 21, 2019
アンケート開始時は「ウォーミングアップしているが優勢」だったのですが、結果半々くらいになってしまいましたね。(投票数が少ないのであれですが…)
◆歌うってどういうこと?
さて、突然ですが、歌うとはどういうことでしょうか。
肺から送られてきた空気は声帯を振動させ音を出します。声帯の開閉で音高、音色を作り、口の開閉と唇、舌で言葉を作ります。それらは全て、"筋肉の動き"によって操作されています。つまり、「歌はスポーツ」と同じです。
歌はスポーツです☆
これを覚えておいてください。
◆反復練習で歌う事を覚えさせる
スポーツをやっている方は毎日練習しますよね?
毎日練習するのは、体に決まった動きを覚えさせる為にやります。脳から送られてきた司令を筋肉が正確に行うために何度も練習して覚え込ませるのです。
歌声を出す事も同じで、ドの時はこの形、レの時はこの形、というのを何度も練習して歌声を出す事に関わる筋肉に覚え込ませます。
歌声を操作する筋肉はとにかく繊細な動きを要求されます。たった1Hzの違いすらも操作しなければならないなんてちょっと気が遠くなりそうですね。
筋肉は1日動かさなければ減るとまで言われています。毎日軽くでも良いので声を出しましょう。
◆歌う前にストレッチしよう
スポーツにおいては、ウォーミングアップは必要ないし、かける時間がもったいないという説もありますが、私はそうは思いません。
冷たい筋肉はうまく動かないし、ストレッチ的にある程度動かしておいたほうが、声はよく出でます。
ウォーミングアップしないまま、いきなり全力で歌うと喉を痛めます。
あまり長い時間かける必要はないですが、「これから歌うよ~」というのを歌声に関わる筋肉にお知らせするのです。
◆歌声に余裕がでる
使う音域が1オクターブの曲があるとします。「ドレミファソラシド」までですね。
それと、こんな二人がいるとします。
Aさん「ドレミファソラシド」まで声が出る人。
Bさん「ラシドレミファソラシドレミ」まで声が出る人。
ここで問題です。どちらの人のほうが余裕を持って歌えるでしょうか?
もちろんBさんですね。
ウォーミングアップして、歌で使う音域よりも、少し広く声を出しておく事で、ボトムとトップに余裕が生まれます。この余裕がすごく大事。
ギリギリでしか声が出せない人の歌は、聞いててくるしくなってしまいます。
◆2回目に録音したもの方が声が出てる事が多い
複数のボーカル素材から切り貼りしてベストテイクを作る時、だいたい2回目に録音したものの方が声がよく出ている事が多かったです。こーゆー人達はだいたいウォーミングアップをしてません。笑
でも、おしい事に、一回目のほうが気持ちが入ってる事が多いです。気持ちが入ってる一回目をとるか、声がよく出ている二回目を取るかで迷う事があります。
ウォーミングアップさえしていれば、「気持ちが入ってて声も出ている一回目」が録音できたのにな~っという、とてもくやしい気持ちになります。
特に、録音する時間がなかなか取れない人ほど、ウォーミングアップをして欲しいです。
◆簡単ウォーミングアップの方法
方法には、まず姿勢を整えて~とか、複式呼吸から~とか、いろいろやり方があるのですが、今回は簡単にストレッチ的に使える音源を置いておきます。
「ど~そ~ふぁみれど~♪」で半音ずつ移動するので、順番に発声していきます。言葉は何を当てはめてもOKです。私はいつも「あ~あ~ああああ~♪」でやってます。
※音量注意
男女使えるように、かなり音域を広くしてあるので、上から下まで全部は声は出ないと思います。絶対に無理して出さないでください。フリじゃありません。マジです。
歌声さんにこれから声をだすよ~って言うことを知らせれば良いのです。
使い方は、メロディに沿って声を出して行くのですが、どんどん高くなって、もう声出ないよ~ってなったら、無理せず音をはずして構いません。裏声になっても構いません。
逆に低い方もめっちゃ低くなっていくので、フクロウさんみたいになっておっけーです。全体的に力を抜いて軽く発声するだけで効果はあります。
力まないコト☆
歌うエネルギーは録音するときにとっておきましょう。
高い方は無理するとすぐ喉を痛めますので、くれぐれも気をつけてください。
音域の獲得は高い方も低い方も同時に行うのがコツです。なので、高い声だけでなく低い声もきちんと発声しましょう。
ストレッチしてから歌うと本当によく声が出ます。
それに、何度も歌い直すより、集中して短時間で録音したほうが、気持ちも入ってて良いボーカルが録れることが多いです。歌声のストレッチ、ぜひ試して見てください。
と、こんなブログを書きつつ、久々に歌って声出したら喉を痛めました。笑
最近mixばっかりで歌の練習さぼってたからな…あはは。