◆キンキン耳が痛いよ~!
歌ってみたmixをしていると、そんなカラオケ音源にちょくちょく出くわします。
ずっと悩んでいたのですが、最近とある方法を試したところ、うまく制御できるかな~というのに気が付きました。
ということで、今回は耳が痛い音をまろやかにする方法です。
◆EQで削る?コンプで潰す?
さて、真っ先に思いつくのはこの2つだと思います。極端な例ですが音源を用意したので、両方試してみましょう。
※わかりやすくするため極端な例を出しています。実際のmixでは、もっと複雑な要因が絡む事をご理解の上読み進めてください。
「Tone Generator」で作った880Hzサイン波です。
「Studio one」を持ってる人はぜひ実際にやりながら見てみてください。
・EQでカットしてみる
どうでしょうか?この場合は音量が下がっただけで、他には変化はありません。 聞く時に音量を上げたら何も変わりません。
・コンプで潰してみる
こちらもEQと同じで、音量が下がっただけです。
◆え!?じゃあどうすんの?
EQやコンプによって楽曲全体のバランスが整っている状態で耳に痛い音がある場合、引くのではなく足すことで解決する場合があります。
試しにやってみましょう。おすすめは無料で使えるこれです。
さて、インサートしてみると、880Hzの長い棒の右側にたくさんの棒(笑)が追加されました。これがまろやかにしてくれる正体です。サチュレーションと言います。 単音と比べて、倍音が追加されることで、耳に心地よい音に変化するらしいです。
一本の釘に刺されたら痛いけど、釘がたくさん並んでたら痛くなくなるやつと同じでしょうか?例えが変ですか?笑
Studio One標準では、「Tricomp」「RedRightDist」が同じような効果があります。
並んでて綺麗。
◆おわり
mixしていて、高音側がキンキンする場合は、高音カット・低音のブーストなどEQでバランスを整えるのが先決になります。
また、一箇所だけ突出した音があった場合、コンプやリミッターで潰してみるのも試します。
しかしながら、バランスが整っているのにキンキンする場合、サチュレーションを試してみる価値はあると思うのです。
EQ、コンプ、サチュレーションのどれが最適なのかは音源によりますが、うまく使い分けて行けるといいですね。
さて、今回は動画を貼り付けようとしましたが見事に失敗したので、画像だけ貼り付けておきました笑
次回はサイン波ではなく、実際に楽曲の中で使用してみたいと思います。よりハイクオリティのmixを目指して。おわり。