◆リバーブとディレイ
今回はリバーブとディレイについてです。ツイッターでリバーブの話をしていた時、「ディレイってよくわからない」というリプを見かけたので、私なりの考え方を書いてみようと思います。
◆リバーブは音の跳ね返りを再現する
Studio One付属のリバーブです。お気に入りです。
真ん中に箱がありますね。この大きさで音を反響させるよ~という感じです。音が出る位置、聞く人の位置、音の減衰量を決めます。減衰量は例えば、洞窟だったらカンカン響くし、吸音材があったらあんまり響きません。そういうイメージです。
この他にもプレートリバーブ、スプリングリバーブなどもありますが、これらも音を何かにぶつけて響かせた音って事ですよね。複雑な計算をPCがやってくれています。
◆ディレイはやまびこ…ではない
ディレイについて検索するとよく「ディレイはやまびこ」という例えがありますが、これが混乱する原因だと思います。
ディレイはやまびこを再現するエフェクトではありません。
ディレイはやまびこを再現するエフェクトではありません。壁にぶつかって跳ね返る音を再現しているわけでもありません。
ただ、元の音から○○秒遅らせて音を出す。それだけです。そう、遅れて音が出てくるだけです。結果的にやまびこぽい。
Studio One付属のディレイです。お気に入りです。
左から3つ目のツマミ(Beats)が元の音からどれくらい遅らせるかを示しています。
(画像は1/4なので、4分音符ひとつ分遅れて、元の音と同じ音がでます。)
左から5番目が(Feedback)遅れた音を何回繰り返すか。
一番右が原音mix。画像の場合は30%なので、元の音が70%の音量で出た後、1/4拍遅れて、残りの30%分の音量で遅れた音が出ます。その後、1/4拍遅れて40%の音量(Feedback)でもう一度音が出ます。その後、40%の40%の音量でもう一度音が出ます。繰り返し。
ね?遅れて音が出ます。それだけなのです。
◆効果的な使い分け
私はリバーブの場合、ボーカルを引き立てる為のプレートと、楽器隊と一緒に鳴っている部屋を再現する為のルーム。あといくつか使います。(7コくらい。多すぎ笑)
ディレイはリバーブとは別に、ピンポイントで楽器に使ったりします。例えばピアノは短いディレイを使うと、響きが足されて綺麗に聞こえます。
あとは、ボーカルに1/4でピンポンディレイをかけて、ボーカルが一度鳴った後、左右で交互に遅れて声が聞こえるぞ~っていう手法はよく使います。
1/64でボーカルにかけると、ダブリングっぽくなります。これもいい感じ。
ほら、考え方を切り替えたら、使い分けがどんどん思いつきますね!
(やまびこみたいな使い方なんてしてない)
◆おわり
私も最初はどっちがどっちかよく分かってませんでした笑(←アホの子)
ですが、"やまびこではない"という考えの切り替えをしたことで、うまく使い分けが出来るようになりました。
どっちやねん!っていう人の一助になったら嬉しいな~。おわり~。