あかりの作曲・mix日記

作曲・mix、制作中に気づいた大切なコト。制作裏話。

今、音楽ができることをあたりまえと思わないでください。

◆明日には...いなくなってるかもしれないよ。

  

 そういう音楽を作りたい。今の私の気持ち。

 

 私は実は、過去に過労と心的ストレスで突然大きな病気にかかってしまい、生死の境を彷徨ったことがありました。わりと長期間入院したのですが、病棟では、入院中亡くなっている方も数人いらっしゃいました。

私も、あと1週間治療が遅ければ、もうここにはいなかったかも知れません。そんなギリギリの状態でした。

運良く治療がうまく行って、一命をとりとめましたが、その時私は神様からおまけの人生をもらったんだなって思いました。

今度いつ病気が再発するかわかりません。次に再発したら治療も困難になると聞いています。(再発せず、生きられる可能性ももちろんあります。)

もし、もしですよ?次の曲が最後の一曲になるとしたらって、考えたことありますでしょうか?

私はいつも考えています。次作る曲が最後の一曲になるかもしれない。次依頼されてmixしたものが最後のmixになるかもしれない。

技術的に未熟なのはわかっています。ですが、今ある自分の限界までクオリティを上げたい、常にそう思っています。

 

このような気持ちを重いと感じる方もいると思います。音楽にどう触れるかは人それぞれだし、もっと軽い気持ちで音楽に触れたい人もいます。「あなたにはついていけない」と離れていった人もいました。

 

 それでも、私は最後の一曲になるかもしれない曲に妥協したくない。

 

もし、次の曲が最後の一曲になるとしたら、その練習量で満足するでしょうか?その技術、知識で満足するでしょうか?もっともっと練習、技術を積み重ねて、最高のクオリティに近づけようとするはずです。

 

今、音楽ができることをあたりまえと思わないでください。

 

今日SNSで出会った人も、明日にはいなくなってしまうかもしれません。ほんのちょっとしたきっかけで出会っただけかも知れませんが、それこそ何かの縁があって出会った人達なのです。その人と一緒にできる音楽が、そのたった一回だけかもしれません。

私は、その一回が最高な音楽だったって思いたいです。そういう思い出で飾りたい。

その曲を聞いてくれた方にとっての、最後の一曲になるかもしれない。その曲を聞いて良かったなって思えるような一曲にしたい。次の一曲があなたの最後の曲になるかも知れないのです。

 

もう一度いいます。

 今、音楽ができることをあたりまえと思わないでください。

 

へたくそでも、未熟者でも、熱意のある歌声は、音楽は、必ず誰かに伝わると信じています。

 

 そういう音楽を作りたい。今の私の気持ち。

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