◆歌ってみた、楽しいですよね。
すっかりカテゴリとして定着しましたね。歌ってみた。
mix師としても、歌い手が増えるとお仕事は増えるので、嬉しい限りです。
歌い手としても、"一度はmix師にやってもらいたい!"など憧れもあるようで、
Twitterでもmix師募集はよく見かけます。
今回は、"mixでの編集を前提"とした、歌ってみたのボーカル録音のコツを、mix師目線でお伝えしたいと思います。実践できれば、歌ってみたのクオリティもアップするし、mix師からも喜ばれること間違いなしです。
◆ノイズに気を配る
部屋の扉は閉めましょう。
ぱぴぷぺぽは要注意、マイクに息を吹きかけないようにしましょう。
服が擦れる音も意外と拾っています、こちらも注意。
間奏の間は動いても、叫んでも大丈夫です。あとで消しますので。
「ふぇ~ん、声でないよ~」なんて入ってることもありました。作業中微笑ましくなりますね♪
ちなみに、ハンガーとストッキングで、ポップガードは自作できます。あとは、100均の激落ちくんで、リフレクションフィルターが作れるそうです。これはやったことありませんが笑。
普通に買うと数千~数万円するリフレクションフィルターが数百円で作れちゃうらしいです。ほんとかな?笑
◆無理な高音は出さなくていい
出てきますね高音。歌い手を試すような高音をボカロPはぶっこんできます。
これ、出さなくていいです。無理に高音を出そうとして、くるしそうな声になるよりも1~2音低くはずして、まっすぐ声を出してください。ピッチ調整できますので。
1音ならまずケロりません。2音は微妙なところですが、たぶん大丈夫。
コツは音を低くはずしたまま、まっすぐ声を出すこと。
◆正しい音程を探さない、泳がない
ピッチ調整で正しい音程に戻すことができるので、正しい音程を探して声がふらふらするよりも、多少はずしててもまっすぐ声を出した方が、編集した後、綺麗になります。「あっ私音痴だ」と思っても、ひるまずまっすぐ声を出してください。
正しい音程を探るように歌っていると、フレーズの始めで勢いが無く、とても自信がなさそうに聞こえます。
大丈夫です。勢い良く音をはずしてください。その音はmix師しか聞きませんので。
◆ドラムの音をよく聞く
リズム・タイミング調整は意外とめんどくさいのです。さらにいうと、歌い手それぞれにタイミングのクセがあるので、なるべくならタイミングは調整したくないんですよね。
リズムに乗るコツは、ドラムの音をよく聞いて、全身でビートを感じてください。
リズムが良いと、歌はうまく聞こえます。音楽はリズムが命!
クリック(=メトロノーム)を使う方法もあります。
◆言葉ははっきりと
歌詞をはっきり発音しましょう。かきくけこ、さしすせそ、たちつてと、なんかは勢いがつきやすいので美味しいですね。
たまに綺麗で良い声なのにぼさ~っと歌ってる方がいますが、メリハリがないとオケに埋もれてしまいます。
宅録の方はそこまで大きな声を出せないと思いますし、腹から声を出せ!などとは言いませんが、唇は少し大げさに動かして、はっきり発音出来てればぐっどですね☆
◆歌ってみたボーカル録音のコツまとめ
まとめると、ドラムの音をよく聞いて、歌詞をはっきりと、声を泳がせず、無理な高音は出さない。全体的にまっすぐ声を出す。という感じでしょうか。
こういうボーカルはとてもmixしやすいし、編集後も綺麗になります。
ぜひ、試してみてください。