あかりの作曲・mix日記

作曲・mix、制作中に気づいた大切なコト。制作裏話。

作るからには良いものをというちょっとキケンな考え方。えっどういうこと?

◆作るからには…

より良いものを作りたいですよね。当たり前ですが。
私も常に心掛けています。

 

でも、この考えに固執しすぎて、潰れてしまうことがあります。

どういうことでしょう?

 

◆クリエイターが最初に越えなければならない事

最初の作品って思いいれがありますよね。そして、自分にもプロ並みにできる、とか思いあがってしまうことがあります。私もそうでした。

とんでもない勘違いですが、実際そう思ってしまうのです。恥ずかしいです。

そして、完成品を発表して絶望します。

 

誰も見てくれない...

 

クリエイターなら誰もが最初通る道だと思います。
自分がいかに出来損ないなのか、向き合わないといけないのです。 

 

◆最初の一歩が踏み出せない

最初の作品で良いものを作ろうとしすぎて、クオリティを求めてしまう人がいます。
完成したものに納得がいかず、何度も作り直したり。

うまく行かないのは当たり前なのです。だって初めてなんだもん。

最初の一歩は多少クオリティは低くても、"完成"そして"公開"させないと次のステップに進めません。

 

◆完成させることの難しさ

私は前に女性の歌い手と一緒に楽曲を作ろうとしていたことがありました。

Sちゃんとしておきましょう。Sちゃんは私の歌を気に入ってくれて、オリジナルを歌いたいと言ってくれました。

 

私も気を良くして、歌の練習を始めましたが、録音の時、緊張してしまうのか、ガチガチになってしまい思うように声が出ませんでした。

さらに、ひとつミスを直すと、ほかでミスをしたり、歌詞や譜割りを間違えたまま覚えてしまったり、思うように進みません。

Sちゃんは口グセのように"作るからには最高のものを作りたい"と言っていたので、私もやる気があるんだなと思って、何度も歌のダメ出しをしてしまいました。

 

2か月ほど経ったころ、もうこのぐらいが限界だと思って妥協案を提示しようとしたところ、Sちゃんと音信不通になってしまいました。

Sちゃんは私の要求と、良いものを作りたいという自分の気持ちに追い詰められてしまったようです。

 

◆素人に100%の力は出せない

経験もノウハウもない素人が頑張ったところで、たかが知れてます。

自分の力の80%ぐらいのものができれば"超"上出来でしょう。


Sちゃんとのやり取りで、私は80%ぐらいのつもりでしたが、私の80%はSちゃんにとっての120%だったようです。その事に早く気が付いて、"彼女にとっての80%"に目標修正するべきでした。Sちゃんには本当に申し訳ないことをしたと思っています。

 

◆ハードルを下げよう

それ以来、私にmixを依頼してくる方で、初めて歌ってみたをやる方には、最初はワンコーラスで作ることをオススメしています。

最初はハードルを下げめにして、とりあえず一つでいいから完成させる事を目標とします。

モチベを継続させる最大のコツは小さな成功を重ねる事だと学んだからです。

出来があまり良くなくても、完成させるということが重要なのです。

(もし、mixに興味がある方はTwitterのDMまでメッセージください。初回ワンコーラスのみ、お試し無料mixしております。)

 

◆とにかくいっぱいつくる

  こちらの記事でも少し触れていますが、とにかくいっぱい作って成功体験を重ねましょう。 

akari0523.hatenablog.com

100回の作り直しより、新しいものを100コ作る。

前回と同じクオリティが出せればよしとします。同じクオリティの維持すら素人には大変なハードルですので、それができれば超上出来です。
そのうち余裕が出てきたら、何か一つでいいので、新しい技術を取り入れます。

 

ちなみに、すぐ上の"記事のリンクの貼り付け"が今回取り入れた新しい技術です。こんなささいなことでいいのです。

 

"作るからには売り物になるぐらいのものを"と思うのはもちろん立派ですし、
私もいつもそういう気持ちで作品を作ってます。
ですが、もう少し肩の力を抜いてもいいのかなって思います。

楽しんで作品が作れたらそれに越したことはないですよね。

Sちゃん、歌をキライにならないで、どこかで楽しく歌ってくれてるといいな。

f:id:akari0523:20190711140610g:plain