◆鼻濁音って何？
みなさんは歌うとき「が」ってどうやって発音していますか？
「が」ってそのまま言っちゃってますか？
今は、学校で習うのでしょうか？日本語の「が」には、普通の「が」の他に、鼻濁音という「んが」みたいな発音があります。
東北地方の方は普段の言葉で使っていると思いますが、それ以外の地域では普段あまり使わないようです。鼻濁音すぎて、「が」が「な」に聞こえるくらいの人もいます。
私の親戚の叔父さんは、北海道の人なのですが、完全に「な」でした。笑
「かなみ、かなみ」って言うから、「え？かなみって何？」と聞くと、「鏡」を指さしました。ホントの話です。
◆そんで？なんで鼻濁音？
単純に歌う時、鼻濁音を使ったほうが綺麗に聞こえるからです。
こちらを聞いてみてください。
さすがですね。素敵すぎます。
鼻濁音もちゃんと出来ているので、歌詞の雰囲気を全く壊していません。これが普通の「が」で発音されていたら、雰囲気ぶち壊しです。
ロックなど激しい系では「が」と発音したほうが力強いので、その方がいい場合もありますが、ポップスやバラードでは圧倒的に鼻濁音の「んが」方が綺麗に聞こえます。
しかしながら、メジャーの歌手でも使わない人がいたり、歌ってみたにおいては、鼻濁音を使っている人は、ほぼ見たことはありません。仮歌師の方でも鼻濁音は使ってない人もいました。
◆鼻濁音の練習方法
私がボイトレに通い始めた時、割と初めのほうで鼻濁音は習いました。やり方は「が」の前に小さく「ん」をつけて「んが」って言えばOKです。
「んが」「んぎ」「んぐ」「んげ」「んご」って感じです。「今から帰るんご～」って自然に鼻濁音になってますね。笑
これは、歌う時だけ気をつけても絶対うまくはなりません。歌う時だけやってても、鼻濁音に気を取られて、歌詞やメロディの方の気が抜けてしまうので、普段の会話から使うようにして、自然に発音できるようにしておきたいです。
◆ボカロの調声にも使う
ボカロの「が」が、かなり「が」の感じが強くバラードには向かなかったので、「な」で調声したことがありました。
歌詞の中に紛れていると、「君なくれた」なんて歌詞も「君がくれた」ってちゃんと聞こえますし、動画のテロップでも「君がくれた」って表示してるのでバレません。
でも、ちょっと不自然だったかな…笑
◆バラードを歌う時はぜひ使ってみよう！
これはチャンスなのです。
誰も鼻濁音を使ってないという事は、ライバルに差をつける要素になりえます。特にバラード等ゆったり系の曲では、鼻濁音を使ったほうが雰囲気に合って綺麗です。
「んが」「んぎ」「んぐ」「んげ」「んご」です。是非、覚えて使ってみてください。
ボーカルはこういう細かい積み重ねで、総合的にどんどん良くなっていきます。
私もボイトレで鼻濁音を習った日から普段の会話で使うようにクセをつけたので、今では無意識に鼻濁音で発音しています。
むしろ普通の「が」が使えなくなりました。ま、普段の会話で鼻濁音しても通じるし、問題ないでしょう。笑
私にmix依頼してきた歌声が、鼻濁音出来てたらとっても嬉しいな☆
